映画レビュー『COP CAR』

ハスネのツマの方です。
もともと映画が大好きだったのですが、移住してからは映画館も近くになく、
映画から遠ざかっていたのですが、このたびAmazonプライムに
登録したので、せっかくならプライムビデオで見られる作品を
全部見まくってやろうかなと一念発起しました。

で、せっかく見たものをそのままにするのはもったいないので、
忘備録代わりにレビューなど投稿していこうと思います。

記念すべき一作目は、2015年アメリカの作品
『COP CAR』

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【あらすじ】
家出した2人の少年、トラヴィスとハリソンは、荒野の中で1台のパトカーを発見する。
車には鍵も残されており、ふたりは悪戯心からパトカーに乗り込み、
見よう見まねで荒野を暴走して遊ぶ。
しかしそのパトカーの持ち主は、裏の顔を持つ保安官だった・・・。

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なんでこんな物騒な話を選んだかというと、昔から大好きなケヴィン・ベーコンが主演だから!
制作時、55歳くらいだったようですが、相変わらず素晴らしい肉体美ですね。
細マッチョにはタンクトップがよくお似合いです。

さておき、見る前、「2人の少年」は中学~高校生ぐらいのアホな悪ガキで、
調子に乗ったガキがサイコパスなケヴィン・ベーコンに追いかけられる話だと思ってました。
そしたら10歳というほんとに「少年」で、少年というか子供でびっくり!
そんな驚きもあってか、わりとすんなりと世界に入っていけました。

前半は、少年二人の小さな逃避行、パトカーというオモチャで遊ぶ無邪気さ、
そして慌てふためくケヴィン・ベーコンという、どこかほのぼのしたコミカルな感じで進みます。
あ、もしかしてこれドタバタコメディーなのかな、と見ていたら、
二人がパトカーの秘密に気づき始めると同時に不穏な空気になっていきます。

パトカーを手に入れて強くなった気でいたふたりが、
怖い大人という現実の前でなす術もなく震える姿がいたいけ。。
ケヴィン・ベーコンの、ちょっとチンケなクズなんだけど
ちらりと底が深い闇を見せてぞっとさせるの、さすが最高です。

二人の関係も、「おれたち親友!」というコテコテの感じではなく、
幼馴染なのか腐れ縁なのか、「なんとなく一緒にいる」という感じの
その距離感がリアルで、そこがまた映画に入り込める要素の一つだったと思います。

88分間、ハラハラドキドキのいい緊張感が続く本作ですが、
自分が運転する立場になったからか、私が一番ヒヤヒヤしたのは二人が運転するシーン!
頼むから車道走ってくれるな!!対向車きたらどうすんだ!!と、
二人の心配というより来るかわからない対向車の心配ばっかしてましたw
もらい事故マジ勘弁です。

あとふたりがパトカーに置いてあった銃で遊ぶところ。
ほんともう怖くて怖くて仕方なかったです。
このあたりは銃社会アメリカの風刺でもあったのかなあ。

子供に見せたくないというか見せられない内容ですが、
逆に見せて反面教師にしたらいいんじゃないかとふと思いました^^;
悪いことをするとこんな怖い目にあうんだぞ、と。。。

評価:★★★★☆
無駄のない良作!