沖へ出よ 魚を釣ろう

こんにちは、Hasneのオットのほうです。

先日、移住して初の船釣りに行ってきました。
移住して初とは言ったものの、以前にやったのは手漕ぎボートに乗る船釣りで、エンジンを積んだ船に乗って沖まで出る釣りは初めてです。

今回の船釣りは、旅行で島に遊びにきているKさんご夫妻からのお誘い。うちはツマが乗り物に酔いやすく、なかなか船釣りをするチャンスがなかったので、とてもいい機会でした。

釣りの集合時間は午前5:30。
ここ最近は気温や天気が不安定でしたが、当日の気温は寒すぎず暑すぎず、天気は曇り。波も見たところ穏やかでいいコンディションのようです。
今回お世話になる船は、我が家の大家さんもよく利用している釣船 はつ丸さん。大家さんから、はつ丸さんで釣った大物の魚を頂いたこともあるので釣果を期待してしまいます。

出港するとグングンと沖へ。防波堤から外海へ出ると波が高くなりました。
波を乗り越えるときにちょっと船浮いてんじゃね?というぐらいの波の高さ(体感)。それを「ヒュ~ちょっとしたアトラクションみたいだぜぇ」ってな感じでザバンザバンと揺れる船をのんきに楽しんでいました。

釣り場に着いた辺りからちょっと違和感が。まず想像よりむちゃくちゃ揺れる。操舵室の横の細い空間を歩いたとき、海に放り出されるんじゃないか、と。生命の危機を感じるぐらいには揺れています。ROSIERよりも揺れています。

で、命からがら船後方の釣り竿のもとにたどり着き、針に餌を付けようと下を向くと、

あっ!気持ちが、悪い。

一瞬で現れた、どギツイ船酔いでした。頭がぐわんぐわん、胃の辺りがぐにゅぉんと、いつ吐くかというほど気持ちが悪い。あぁ私はHUNTERにはなれないんだな。
しかしせっかく旅行で来たKさんに同船させていただいているんだから、私からギブアップすることはできない。幸い、電動リールのため、ちょっとのボタン操作で釣りをすることは可能でした。

そこから5時間。
一度吐くことで多少よくなりましたが、真っ青な顔(船頭さん談)でひたすら100m海底の魚を狙い続けました。
ちなみにKさんの旦那さんは私と同じタイミングで完全にグロッキー、小柄の奥様が一番元気に釣りを楽しんで居ました。
船頭さん聞いたところ、今日の波はどちらかというと凪だったそうです。嘘だろ。。

そんな地獄から這い上がって来た釣果がこちら

アカイサキ、ウマヅラハギ、キントキ、メダイ、アオダイ。
なかなかいい釣果なんじゃないでしょうか!

やはり沖で釣れる魚はでかい!上の写真はメダイです。八丈島では島寿司のネタで有名なやつですね。

一度帰って休んだあとはお待ちかねの晩ご飯。疲れ切った3人に代わって、ツマが手配をしてくれました。
せっかくいい魚が釣れたのでプロに任せようということになり、梁山泊さんで調理してもらいました。ありがとうございます。

そうして出てきた料理がこちら。

 

いや〜、最高ですね。アオダイの刺身は部位によって違う歯ごたえが楽しめるし、ウマヅラハギの肝醤油は臭みがなくてコクが深い。個人的にとても気に入ったのが、アカイサキのフライ。サクッと軽いのに旨味がすごい!
お酒もすすみ、とても盛り上がる打ち上げになりました。

Kさん夫婦とは、今年の頭に旅行で来ていたところを堤防釣りで隣になり、話しかけていただいたのがご縁でした。たまたま偶然知り合ったわけですが、ここまで打ち解けて盛り上がることができるとは、縁って不思議ですねぇ。

船酔いであれだけひどい目にあっても、こんなにうまい魚料理を食べると、また行こうかなぁって気になります。これが釣りの魅力でしょうか。魔力でしょうか。
次に船に乗るときは酔わないといいなぁ。

映画レビュー『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

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【あらすじ】
イギリス初の女性首相、マーガレット・サッチャーの人生を、
戦中の若年期から1990年の首相退陣に至るまで回想を挟みながら描いた作品。

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晩年、認知症を患ったサッチャーさんが、過去を回想する形で物語が進むのですが、
暴動などの様子では実際のニュース映像を使っているらしく臨場感がありました。
メリルストリープの演技はさすがで迫力があるし、
まだ女性軽視が根強かった政治世界で、また、妥協妥協の生ぬるい空気の党内で、
サッチャーさんがいかに鉄の意志で戦い続けたのかは伝わってきました。
血反吐を吐く思いで信念を貫くって並大抵の意志力ではできないよな。。

ただ、予告を見て想像していた、
実は家族のサポートがあったとか、家族にだけは弱音を吐いていたとか、
そういう弱い部分がほぼなく、サッチャーさんがただただ強い(笑)

旦那さんがこの映画のキーマンのはずなんだけど、
イマイチ関係性がわからないというか、
ふたりのどんな関係を見せたかったのかがわからなかったです。
いや、いいご夫婦なんですけどね^^;プロポーズのシーンとかよかったけども!

サッチャーさんが政治を目指した理由や、
信念の基になったエピソードがあるわけでもなく、
政治的な駆け引きや世界情勢の描写がメインでもなく、
家族との関係が感動を誘うわけでもなく。。。と、
消化不良感の残る映画でした。

歴史を知っているとまた違った見方ができたのかもしれないですね。

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評価:★★★☆☆

映画レビュー『サプライズ』

サプライズ
2011年のサイコホラー?スプラッタ?映画。

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【あらすじ】
両親の結婚35周年を祝うため、人里離れた別荘に集まった家族10人。
しかし動物のマスクをつけた侵入者が現れ、
家族がひとりまたひとりと襲われていく…

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公開時になかなか評判がよかったので気になっていた本作。
内容についてちょっとでも触れるとネタバレになってしまいそうなので
ふわっとしたことしか言えませんが、
「人里離れた屋敷で殺人鬼に襲われる」というありがちなシチュエーションだし、
途中からなんとなく筋書きも読めてしまうし、ツッコミ所も多々あるし、、
という点でもオーソドックスなホラーなんだけど、
メインキャストがただワーキャー逃げまどうだけじゃないところがミソですね。

オーソドックスなホラーのドキドキハラハラに、
「こうすればいいのに」をやってみせる爽快感を加えて、
スプラッタの一周回って笑っちゃう感じもプラスして、
うまくまとめあげたなかなかの良作でした。

しかしこの「サプライズ」という邦題はどうなのかな。。
原題は「You’re Next」、、これはこれでコテコテだけども。

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評価:★★★☆☆
ホラーが好きな人はぜひ。苦手な人はあえて見る必要はないかな^^;

映画レビュー『コララインとボタンの魔女』

コララインとボタンの魔女
児童文学が原作のストップモーションアニメーション作品です。

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【あらすじ】
11歳のコララインは、引っ越してきたばかりの古いアパートで、封印された小さなドアを見つける。
それは、驚くべき“もう1つの世界”への入り口だった―。(Wikiより)

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吹き替え版しかなかったので吹き替えで見ました。
戸田恵子さんはじめ、ベテランの声優さんはさすがの素晴らしさ。
コララインの階下に住む老姉妹もさりげない芝居がおもしろくって!

古い考えかもしれませんが、私はやっぱり吹き替え、
特にアニメーションやドタバタ系の作品は声優さんじゃないと
物足りなさを感じてしまうので、本作は主人公がその点残念でした。

それしてもこの世界観は素晴らしいです。
薄気味悪くて、いびつで、でもそこがなんだか可愛い不思議な世界。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督さんということで納得です。

オープニングから気の遠くなる緻密さのストップモーション映像に見入ってしまいました。
「人形を作る工程をアップで映している」、といえばそれまでの映像なんだけど、
布や綿がまるで生き物のように、なんというか肉厚に見えるから不思議。

本編も、「これCGじゃないの?!」というくらい緻密で
こまか~いキャラクターや物の動きがすごいです。
小さなドアから続く布のトンネルを進むときの
布のたわみ方が個人的にツボでした。
実写であるストップモーションとCGとの境があいまいで
それがまた独特の不可思議な世界を作っているのですね。

ストーリー的には不気味でなかなかぞっとするので、
繊細な子は怖くて泣いちゃうかもしれませんが、
私はその不気味さもかわいく思えてしまいました。
登場人物がみんなキャラ立ちしまくってて、
それぞれに哀愁とおかしみがあって愛おしいです。

原作への愛(これ大事)、ストップモーションへの愛が感じられる作品でした。

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評価:★★★★☆

映画レビュー『アフタースクール』

『アフタースクール』
2008年公開の邦画。内田けんじ監督です。

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【あらすじ】
母校の中学校で働くお人好しな教師・神野のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵が尋ねてくる。
探偵は、神野の幼馴染で、今は一流企業に勤める木村を探しているという。
探偵の強引なペースに巻き込まれて、心ならずも木村探しに巻き込まれるうちに、
神野の知らない木村の姿が明らかになり、、、、、(Wikiより)

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実は公開当時に見ていたのですが、見た記憶がすっぽりと抜け落ちていて
今回、初見のつもりで見始めました。
半分過ぎたくらいでようやく思い出したという・・・
自分で自分が心配になります。。大丈夫か私の脳みそ。。

内田けんじ監督の前作『運命じゃない人』を見たとき、
気持ちがいいくらいの大どんでん返しと見事な伏線の張り方に
感動すら覚えるほど衝撃を受けました。
その監督の次作ということでかなり期待して見たせいか、ちょっと物足りなさが残りました。
初めて見たときも、今回もそこは同じ感想でした。
そのくらい『運命じゃない人』が自分の中で衝撃的だったということなのですが。

いやでもそういう先入観なしで見たら、やっぱりかなりよくできた作品です。
主役から脇役まで、芸達者で味のある役者さんで固めていてそれだけでも見ごたえがあるし、
しっかりと練られた脚本がどこか緊張感の抜けた雰囲気で進むのがまた妙味。
それがまた役者さんの持ち味由来だったりするから自然なんですよね。

当時は知らなかったけど、ムロツヨシ氏がチョイ役で出てて、
それがほんの数秒なのに絶妙におもしろいのがすごい!
伊武雅刀氏も最高。最後の最後で最っ高におもしろい。
デフォルトで何考えてるのかわからない堺雅人氏の役どころは100点満点だし、
本作ではシリアス担当の佐々木蔵之助氏の抑えた演技がいい意味で浮いていてかっこいい。
役者さんの使い方が本当にうまい監督さんだと思います。

一度内田監督の作品を見てしまうと、きっとほとんどの人が
他の作品も見たくなって、そして見るときは最初から全部を疑いながら見てしまうと思う(笑)
そのくらい素晴らしい脚本と演出なんだけど、
そんな雑念がない方がこの監督の作品は絶対おもしろいはずというジレンマ。

まだ内田監督の作品を見たことがないという方はぜひ初体験を!!

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評価:★★★★☆
後味爽快!

映画レビュー『COP CAR』

ハスネのツマの方です。
もともと映画が大好きだったのですが、移住してからは映画館も近くになく、
映画から遠ざかっていたのですが、このたびAmazonプライムに
登録したので、せっかくならプライムビデオで見られる作品を
全部見まくってやろうかなと一念発起しました。

で、せっかく見たものをそのままにするのはもったいないので、
忘備録代わりにレビューなど投稿していこうと思います。

記念すべき一作目は、2015年アメリカの作品
『COP CAR』

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【あらすじ】
家出した2人の少年、トラヴィスとハリソンは、荒野の中で1台のパトカーを発見する。
車には鍵も残されており、ふたりは悪戯心からパトカーに乗り込み、
見よう見まねで荒野を暴走して遊ぶ。
しかしそのパトカーの持ち主は、裏の顔を持つ保安官だった・・・。

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なんでこんな物騒な話を選んだかというと、昔から大好きなケヴィン・ベーコンが主演だから!
制作時、55歳くらいだったようですが、相変わらず素晴らしい肉体美ですね。
細マッチョにはタンクトップがよくお似合いです。

さておき、見る前、「2人の少年」は中学~高校生ぐらいのアホな悪ガキで、
調子に乗ったガキがサイコパスなケヴィン・ベーコンに追いかけられる話だと思ってました。
そしたら10歳というほんとに「少年」で、少年というか子供でびっくり!
そんな驚きもあってか、わりとすんなりと世界に入っていけました。

前半は、少年二人の小さな逃避行、パトカーというオモチャで遊ぶ無邪気さ、
そして慌てふためくケヴィン・ベーコンという、どこかほのぼのしたコミカルな感じで進みます。
あ、もしかしてこれドタバタコメディーなのかな、と見ていたら、
二人がパトカーの秘密に気づき始めると同時に不穏な空気になっていきます。

パトカーを手に入れて強くなった気でいたふたりが、
怖い大人という現実の前でなす術もなく震える姿がいたいけ。。
ケヴィン・ベーコンの、ちょっとチンケなクズなんだけど
ちらりと底が深い闇を見せてぞっとさせるの、さすが最高です。

二人の関係も、「おれたち親友!」というコテコテの感じではなく、
幼馴染なのか腐れ縁なのか、「なんとなく一緒にいる」という感じの
その距離感がリアルで、そこがまた映画に入り込める要素の一つだったと思います。

88分間、ハラハラドキドキのいい緊張感が続く本作ですが、
自分が運転する立場になったからか、私が一番ヒヤヒヤしたのは二人が運転するシーン!
頼むから車道走ってくれるな!!対向車きたらどうすんだ!!と、
二人の心配というより来るかわからない対向車の心配ばっかしてましたw
もらい事故マジ勘弁です。

あとふたりがパトカーに置いてあった銃で遊ぶところ。
ほんともう怖くて怖くて仕方なかったです。
このあたりは銃社会アメリカの風刺でもあったのかなあ。

子供に見せたくないというか見せられない内容ですが、
逆に見せて反面教師にしたらいいんじゃないかとふと思いました^^;
悪いことをするとこんな怖い目にあうんだぞ、と。。。

評価:★★★★☆
無駄のない良作!