あけましておめでとうございます、ハスネのオットのほうです。
少し前ですが、1月8日に春の嵐が吹き荒れましたね。
そのころツマの実家のある群馬に帰省中で、ちょうど八丈島に帰る日でした。飛行機で。
今回はそんな離島暮らしの洗礼に合ったお話。2人は無事帰れるのか!
1月8日 三便
1月8日の帰る日、私たちが乗る夕方の便(通称 三便)は早朝の時点で「天候調査」のお知らせが来ていました。「天候調査」とは、飛行機のフライト時刻に悪天候が予想されるため運行の可否をギリギリまで検討中というお知らせ。風の影響が強い八丈島では耳慣れたワードです。
前日の時点で知人(釣り人で天気に詳しい)から「絶対に飛ばない」というお墨付きをもらいながらも、欠航が確定していない飛行機に一縷の望みをかけて一路群馬から羽田空港へ。
電車での移動中も、Yahoo!天気で八丈島の風速を確認。八丈島の気候と人口密度に慣れきった私たちは、今日中に帰りたくて震えていました。
そして我々の乗る飛行機が無事飛んで欲しいと願っている人がもう1人。
それは泊まりがけて我が家のお猫様たちの面倒をみている友人。
3歳のチータに加えて、生後半年の猫が2匹。ワンパクっ子たちの育児に四苦八苦していました。(子猫の話はまだブログに載せていなかったので近々書きます。ツマが。たぶん。)
電車が羽田空港に到着する少し前にANAからメールが届きます。
【ANA】01/08 ANA 欠航のお知らせ
東京/羽田発 – 八丈島着は強風のため欠航となりました。
そのころ我が家では
八丈島行きの飛行機は基本的に1日三便のため、この日のフライトは終了。夜に出港する船も欠航が決まっていたので、すばやく次の日の一便の飛行機に予約変更。
一便は午前7:30出発と朝が早いので、ホテルは羽田空港第二ターミナル直結の羽田エクセル東急(https://www.tokyuhotels.co.jp/haneda-e/)を予約しました。初めて泊まりますが、手荷物検査場のあるフロアに直結していてとても楽。一泊分の手痛い出費ですが致し方なし。
晩ご飯は空港内にある自由ヶ丘バーガー(https://jiyugaokaburger.com)を部屋に持ち帰って食べました。アボカドとパクチーの入ったワカモレバーガーが美味かったっす。オススメ。
1月9日 一便
前日に晩ご飯と一緒に買っておいたPAULのパン(https://www.pasconet.co.jp/paul/shop08.html)を食べて午前7時には出発ロビーへ。天候調査が付いていたフライトは「条件付き運航」が決定。出発するけど、到着時の風の強さによっては引き返すというもの。
飛行機に乗り込むと、前日が全便欠航したからか、機内は満席のご様子。一便は新聞が積んであったりで、上手い人が操縦してなるべく到着させるって噂を聞いたことがある。今回はリンダの助言を無視して噂を信じたい。ウララ、ウララ。
羽田から出発して約50分のフライト。
飛行機の窓から八丈島が見えてきました。
着陸に向けて降下。
窓の外を眺めていると島の建物が近くに見える所まで降りてきた。
ふと「この場所でこのスピードだと止まれなくない?」と思うと
身体がヒュッとなって機体が上昇。
着 陸 断 念
ただ私は慌てない。
もう一度着陸をトライしてくれると信じているから。
一度上昇した機体はしばらく旋回したのちに再度着陸態勢へ。
滑走路へ向けて降下。
近づく島の建物。
降下した窓の外をすごいスピードで横切る滑走路横の風景。
身体がヒュッとなって機体が上昇。
着 陸 断 念
羽田空港へ引き返していく飛行機。目的地に到着することなく、ただ快適な空の旅を楽しんだだけでした。
そのころ我が家では
ここからどうするかですが、八丈島への飛行機は1日三便。選択肢としては
- 昼の二便を予約
◎うまくいけば二便→三便と残り2回トライできる。
× 天気の回復が不十分な可能性があり、また欠航したら三便の予約がいっぱいで取れない可能性がある。
- 夕方の三便を予約
◎ 徐々に天候が回復する予報なので着陸する確率が高い。
× 失敗したらその日の飛行機はもうない。
昨日から通算4便が欠航しているので、スムーズに予約しないと席が埋まる可能性大。
羽田空港へ着陸して、電波を発する電子機器の使用がOKになったら、スマホでANAの予約ページを開き、何度か再読み込みすると欠航による予約振り替えのボタンが現れます。
二便の予約状況を見ると残席7。
どうしようかとツマと相談しながら再読み込みをしていると、すぐに残席4。そして満席。
しかし再度読み込んでみると残席6に。みんな悩んでいるのかな。。。
結局、二便だと天気がまだ回復しきらないだろうという予想から三便を予約。帰りたい!
1月9日 国際線ターミナル散策
羽田に戻ったのが午前10時。三便の出発は16時前。欠航するならホテルでもっと寝ていたかったという言葉とともに暇を持て余した我々は、荷物をロッカーに預けて空港内を散策することに。
無料循環バスに乗り、普段は行かない国際線ターミナルへ。
第一、第二ターミナルとそんなに変わらないだろうと思っていましたが、さすが国際線。海外の人が思い描くであろう日本が溢れていました。
和風のグッズやお土産スイーツ、食事処も寿司、天ぷら、うなぎなど様々。ハローキティーなどのキャラグッズの店やドン・キホーテまであります。
せっかくなのでフライトシミュレーターを楽しむツマ。
家で待つ友人のためにロイズのポテトチップチョコレートと、期間限定出店していたルタオの苺のドゥーブルフロマージュを購入。三便が飛ばなかった場合、我々の胃に収まります。
1月9日 三便
ついに三度目の正直、三便です。
二便は到着しましたが、三便はまたもや条件付き運行。羽田に引き返す可能性があります。
出発ロビーで待機していると、島のクライアントとお会いしました。明日店を開けなくちゃいけないので、三便が到着しなかったら船で帰る、と。
船の出航は22:30なので、三便がダメでも港まで十分移動が間に合います。
1ヶ月ほど前に船で帰って背中がしんどかったので、できれば私は飛行機で帰りたい。。。この便で帰りたい。。。
15:40ごろ飛行機に乗り込み、友人に八丈島の状況を聞くと「午前中よりマシかな?という気がする….」というなんとも不安なメッセージが。二便だって降りたんだ、頑張ってくれ!
16:20ごろ、八丈島上空。
飛行機の窓から、午前中にも見た八丈島が。
着陸に向けて降下。
窓の外を眺めていると島の建物が近く見える所まで降りてきた。
「あれ?このスピード午前中と近くない?」と思うと
衝撃を感じて着地。
そのまま上昇することなく停止。
着 陸 成 功
着地の時の感動たるや。飛行機から降りる時、CAのお姉さんにありがとうと握手しようかと思いましたけど、そこは抑えておきました。危ない人だと思われても嫌だし。
当初の予定から24時間遅れて17:10、無事に帰宅。帰ると猫たちもすり寄ったり走り回ったりしていました。長く留守にしてすまなかったねぇ。
離島ぐらしの洗礼を受けてみて
しょっちゅう上京するほうではないのでまさか自分が、というありきたりの感想。
自営業で自由業だから仕事への影響は少なかったけど、会社勤めの人は大変だろうなぁ。島の会社だと融通きいてくれるとこ多そうだけど。
しかしこれがさらに次の日、その次の日と帰れなかったらさすがに仕事に響いて危なかった。仕事できるようにiPad持っていたけど、効率悪いし。ツマは作業環境を持っていなかったので、私以上に帰れないことに不安を感じていました。持ち運びしやすいタブレットPCに興味を持っていたので、Surface Pro Xなんてどうでしょうかと伝えておきました。
以前1週間近く全便欠航が続いた日がありましたが、一度欠航を体験するとより一層ゾッとする話だなぁ。
八丈島はこんな感じで船や飛行機が欠航することがたまにあるので、旅行のときにも余裕を持った予定を立てて遊びに来てください。