こんにちは、Hasneのオットのほうです。
手がかじかむので、家の中でも指あき手袋をしてパソコンに向かっています。macのアルミボディが体温を奪っていく。。。
とはいえ、たまにしか暖房入れないので、本土より暖かいんですよね。
今年の3月で移住して3年になります。中学生が入学〜卒業するぐらいの時間が経つのですね。びっくり。
そろそろ外から来た人間としてのフレッシュな視点が薄れてきそうなので、移住して見聞きした八丈島の情報を徐々にまとめていこうじゃないか、というこの企画「ある八丈移住者の個人的見解」シリーズ。
記念すべき第一回は八丈島と地区です。
離島とはいえ山手線の内側ぐらいのサイズがあるので、会話のなかで色々な地区名が出てきます。
坂上と坂下
島人(しまじん)との会話でよく出てくるのが、坂上(さかうえ)、坂下(さかした)という地域名。島の北側にある八丈富士の周囲を坂下、南側の三原山の周囲を坂上と呼んでいます。その名の通り、坂上地区のほうが標高の高い場所にあります。
二つの地区を繋ぐのは西側を結ぶ大坂トンネルと、東側を結ぶ登龍峠(のぼりょうとうげ)の2本。
島人は基本的に大坂トンネルを利用しています。登龍峠は道がクネクネと曲がっているので、距離が長く時間がかかるんですよね。ちなみに台風がきたりすると、この2本の道が通行止めになり、行き来ができなくなるので注意。
それぞれの地区の特徴ですが、坂下は役場や空港、高校、総合病院など町の機能が集中していて人口が多く、人の出入りも多いため都会寄りな気質。逆に坂上は人の繋がりが密な雰囲気があります。ちなみに温泉があるのは坂上だけ。
移住に当たって、田舎暮らし的な人との繋がりを求めるなら坂上、あまり干渉されずに暮らしたいなら坂下がいいと勧められました。(もちろん実際はご近所さんの性格によりますが。)
5つの地区
八丈島の住所は5つの地区に分かれます。
坂上に樫立(かしたて)、中之郷(なかのごう)、末吉(すえよし)。坂下に三根(みつね)と大賀郷(おおかごう)。ちなみに八丈富士の北側は店や民家が少ないため、永郷(えいごう)として分けて話すことが多いです(個人の感想)。
ついでにそれぞれの人口も確認してみました。
・三根 :3,607人 (NHKホール)
・大賀郷:2,447人 (新木場Studio Coast)
・中之郷: 654人 (渋谷WWW X)
・樫立 : 477人 (東京国際フォーラム ホールB5)
・末吉 : 295人 (代官山LOOP)
合計:7,480人 (幕張メッセ)
(2018年12月)
同程度のキャパのイベント会場を一緒に載せておきました。ライブをやる際に参考にしてみてください。
坂下のほうが人口が多いのはわかっていましたが、島全体の8割が住んでいるんですね。
40年くらい前の八丈島には1万人以上住んでいたそうなので、25%の人口減ですか。過疎化ですね。
三根
坂下の東側にある、最も人口の多い地区。一番人気の底土海水浴場があります。大きいスーパーの八丈ストアや、飲み屋が並ぶ親不幸通りがあり、飲食店も点在しているので一人暮らしにも良さそう。
個人的によく行くスポット
・底土海水浴場
・八丈ストア
・八丈書房
大賀郷
坂下の西側の地区。町役場や支庁、空港の住所は大賀郷だけど三根との境にあるので、利便性は同じくらい。こちらにもスーパーあさぬまがある。我が家があるのも大賀郷です。
個人的によく行くスポット
・八丈町役場、東京都八丈支庁
・八丈町立病院
・八丈島空港
・八丈植物公園
・スーパーあさぬま
・みずほ銀行
・南原千畳敷
樫立
大坂トンネルから登ると最初にある坂上の地区。蕎麦屋の千両や、小型のスーパー富次郎、休憩所 むかしの富次郎、海水浴場の乙千代ヶ浜がある。うちから一番近い温泉もこの樫立にあるふれあいの湯。人柄はおだやか和やかで素朴な気質らしい。
個人的によく行くスポット
・ふれあいの湯(温泉)
・乙千代ヶ浜
・千両(蕎麦屋)
・富治郎、むかしの富治郎
中之郷
樫立と末吉の間にある地区。黄八丈のめゆ工房、古民家喫茶があり、温泉施設も3つあります。話を聞いていると自治会のつながりが強いようです。
個人的によく行くスポット
・足湯きらめき
・やすらぎの湯(温泉)
・古民家喫茶
・裏見ヶ滝
末吉
坂上の登龍峠側にある地区。人気の温泉みはらしの湯があります。サーフィンで有名な海岸も。末吉は我が家から一番遠く、住民と話す機会も少ないので、謎が多い(個人の感想)。
個人的によく行くスポット
・みはらしの湯(温泉)
噂的豆知識
地区の話で興味深かったのは、隣り合った地区の仲が悪かったという噂。
例えば、70年近く前、大賀郷に高校が出来ることが確定した際に、対抗した三根が明治大学付属の高校を誘致したとか(5年で廃校になったらしい)。
20年ほど前でも、当時中学生だった友人が「なにさ大賀郷人が!制服がかわいいからって調子のって!」という女子の会話を聞いたとか。(その地区の人のことを◯◯人(じん)って呼ぶ人もいる。)
今はきっとそんなことなく、みんな仲良しだとは思います、きっと。
地区で方言の違いもあり、「高校に入って他の地区の女子に告白されたけど、おめぇって呼ばれてビックリした」という(自慢)話も酔っ払ったおじさんから聞きました。
聞いたところによると、各地区を納めていた大名が違ったとかなんとか。その辺が影響しているんですかね。
個人の主観によるレポートです
小さな島ですが、住んでみると地区ごとに特徴が違うことがわかりました。
私たちは八丈島出身の友人がいるので、移住前に住む場所のアドバイスをもらえたけど、普通は来てみないとわからないよなぁ。
この情報が新しく移住しようとしている人に少しでも参考になればいいですね。
尚、あくまで会社に所属せず、人と接する機会が少ない移住者の経験に基づくものですので悪しからず。
以上、八丈移住者の個人的見解でした。果たして、あるか2回目!